New Works
レセプション:9月11日(金)18:00-20:00
このたび、9月11日(金)より当画廊におきまして、 政田武史の展覧会を開催する運びとなりました。近年、国内外での展覧会に積極的に参加し注目を集める作家による2年振り2度目となる今展では、最新作のペインティングを発表します。
大胆な筆致と鮮やかな色彩による躍動感のある画面を得意とする政田の作品は、映画やテレビのワンシーンや民族的な慶事から日常的な光景まで、既成イメージを巧みに取り込んでいます。よく知られたキャラクターをモチーフにした新作「つながっている予感」では、力強い大小のストロークで登場人物が描かれ、輪郭のみ残されたり、半分しか表情が読み取れない人物はまるでその空白を問いかけるかのように、我々の記憶や意識を刺激します。鑑賞者は描かれたイメージがもつ物語性と画面を彩る絵具の物質性の狭間で、紐解くようであり、縒り合わせるような解釈を求めらます。美術史の中の絵画、外世界と自分など、作品を取り巻く様々な境界線を強く意識すると言う政田は、創作の衝動性に分析的な視点を重ね、明確なモチーフでありながら、多義的な存在感を放つ作品を作り出しています。
政田武史
1977年大阪生まれ。
2003年京都市立芸術大学大学院研究科絵画専攻油画卒業。主な展覧会に「Re: Membering – Next of Japan」(2009, LOOP、DOOSAN ART CENTER, ソウル)、「Hi & Lo」(2008, Kaikai Kiki Gallery)、「Portrait Session」(2007, 広島市現代美術館)、「Takeshi Masada & Tomohito Ishii」(2006, Wako Works of Art)、「Robert Platt & Takeshi Masada: Practically Sublime」 (2005, Els Hanappe Underground, アテネ・ギリシャ)など。