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ミリアム・カーン Miriam Cahn

1949年、スイス生まれ。バーゼルとベルゲルを拠点に活動。1970年代からハプニングやフェミニズム・ムーブメントに影響を受け、ドローイングのパフォーマンスで活動を開始して以来、写真、ペインティング、ドローイングなど、様々なメディアを横断して作品を展開している。 カーンの作品は、アイデンティティーや戦争、核問題などの具体的な社会問題に正面から向き合う強いテーマ性を持ちながも、たぐいまれな色使いが独特の雰囲気を醸し、幾重にも重ねられた筆使いや背景に溶け込むような輪郭には高い抽象性を備える。作品の収蔵先はTate Gallery (ロンドン)、Museum of Modern Art of New York (USA)、Kunsthalle of Basel (スイス)、Kunstmuseum Bonn (ドイツ)、国立国際美術館(大阪)など。1982年のDocumenta 7に参加し、1984年にはヴェニス・ビエンナーレのスイス館代表として出品した。現在も毎年ヨーロッパ各地で展覧会が開催されており、本年3月からからキールの美術館(Kunsthalle zu Kiel)で個展を開催中。

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平川典俊 Noritoshi Hirakawa

昭和35年福岡県生れ。1993年よりニューヨーク在住。幼少の頃、家には二頭の山羊がいた。大学で応用社会学を学び、フィールドワークとして20か国以上をまわる。1988年以降、世界各地の美術関係者と会い、直接自分の考え方を説明し、作品の発表の場を探しながら文化的差異がもたらす認識やそれぞれの文化での社会と各自己の関わり方をテーマにアーティスト活動を開始。これまで数々の写真作品を美術館で発表しているが(ポンピドーセンター、フランクフルト近代美術館、チューリヒ・クンストハレ、ニューヨークPS1美術館、セゾン美術館、横浜美術館他)、その作品は写真にとどまらず、インスタレーション、映像、演劇、パフォーマンスやサウンドなどさまざまなメディアを複合して社会のシステムや制度と個人との新しい関係やあり方を提案している。ひとつの解釈は決して世界共通ではないという独自の考えから、ひとつの国にスタジオを定めず、ニューヨークを拠点に日本と欧米を往来しながら制作活動をおこなっている。