Flow (at Ambiguous Gallery)
2010年7月2日(金) 20:00 – 22:00 (Ambiguous Gallery 東京都港区東麻布1-18-12 M11812-3F) ARTiT
東麻布のAmbiguous Galleryにて開催
開廊時間:
月 – 金曜日 18:00 – 21:00
土曜日 12:00 – 20:00
日祝休廊
open
18:00 – 21:00 MON – FRI
12:00 – 20:00 SAT
Closed on Sundays and public holidays
このたび、ワコウ・ワークス・オブ・アートは、”Flow”と題して、早川祐太とジェームズ・ウェリングの二人展を開催いたします。
早川祐太は、重力や空気、水の表面張力といった「現象」を作品として展開します。不自然なバランスで均等を保って宙に浮く薄い物体や、立体のように見えるうつろな像など、早川によってつくられたアナログ的な装置によって浮かびあがる現象は、繊細ながらも凛とする存在感を生み出します。
普段意識することのないけれど、確かに存在するものと対峙するとき、鑑賞者は自分も現象の中に包みこまれている感覚を憶えます。
ジェームズ・ウェリングはこれまで一貫して「写真とはなにか」を問いながら制作をしています。アルミホイルやベルベットを用いた抽象的な写真、日常的断片を写したモノクロ写真、光のグラデーションで見せるフォトグラムなど、30年以上に渡り多様な作品を発表してきました。アナログかデジタルか、カメラを使用するかしないかを問わず、光、影、時間をコントロールすることに重点を置き、写真表現に対する実験的なアプローチを続けています。写真の本質を追求したその画面は、そこに写る被写体だけでは完結せず、その背景に存在する不可視なる対象へと広がっていきます。
早川の立体作品、ウェリングの写真作品、それぞれ異なるメディアによる作品が新たな視覚体験をもたらし、世界の成り立ちに思いを至らせ、その隅々に存在するさまざまな現象を知覚する喜びへと鑑賞者をいざないます。
早川 祐太
岐阜県生まれ。2008年武蔵野美術大学彫刻学科卒。2010年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。主な展示に、2010 年「複合回路:認識の境界/早川祐太」(東京)、「5th Dimension」フランス大使館旧庁舎(東京)、2009年「from/to#5」 WAKO WORKS OF ART(東京)、「NO FUTURE, NO FUTURE」 Art Center Ongoing(東京)、「Re:Membering – The Next of Japan」 Alternative Space LOOP(ソウル、韓国)、「plastic trees / ceramic girl」 CAMP/Otto Mainzheim Gallery(東京)など。
James Welling (1951-)
アメリカ・コネチカット州ハートフォード生まれ。カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学で美術を学ぶ。95年よりUCLAにて教鞭をとりながら、国内外で作品を発表している。2000年には、ロサンゼルス現代美術館を含む3会場にて回顧展を開催。2002年には、ベルギー・ブリュッセル、カナダ・トロントにて2度目の回顧展も行われた。近年では、ホイットニー・バイエニアル(2008)をはじめ、Kunsthalle Basel (2010)やMAK Center for Art and Architecture(2010)など数多くのグループ展に参加、またDavid Zwirner(NY)、Maureen Paley(ロンドン)など欧米を中心に精力的に個展を開催している.