Affinity
レセプション:1月18日(土)18:00-20:00
ワコウ・ワークス・オブ・アートは、2014年最初の展覧会として、1月18日(土)より、ヴォルフガング・ティルマンス新作展『Affinity』を開催します。
6年ぶり、5度目の個展となる今回は、世界各地を旅しながら撮影をおこなった最新プロジェクト 「Neue Welt(新しい世界)」 からの新作のほか、印画紙に直接光や感光乳剤で操作を加えた結果、紙面に残留する塩化銀(silver chloride)などの化合物によって抽象絵画のような画面が生み出される 「Silver」 シリーズからの最新作、また、フレームをもちいず壁にクリップで直接シートを展示する2メートル以上の大型インクジェット作品などを展示します。
展示の中心となる作品には、今回からフレーミングとサイズを一新した新たなフォーマットがもちいられています。また『 Neue Welt』 のカタログが発表されて以降、ティルマンス作品の重要な要素として語られる機会が増えてきたレイヤー(重ね合わせ、多層構造)の要素が、個別の作品そのものにも備わっており、今回の新作展でもそのような作品が多く含まれています。
当画廊での新作展は常にティルマンスの次の展開を予見させるものとして注目を集めてきました。作家自身のディレクションによる多彩なインスタレーション空間がもたらす新境地を、この機会にぜひご高覧下さい。
また、ティルマンス自身の編集によるアーティストブック “Wako Book” シリーズ最新刊 『Wako Book 5』 を刊行します。
ヴォルフガング・ティルマンス Wolfgang Tillmans
1968年ドイツ、レムシャイト生まれ、ベルリン在住。大学でデザインを学んだ後、ロンドン、NY、ベルリンに移り住む。1980年代から雑誌『i-D』等の媒体で作品の発表をおこない、1993年、ドイツのギャラリーでの個展を皮切りに現代美術作家としての活動を開始。2000年イギリスのターナー賞受賞。その後ロンドン・テートブリテン(2003、イギリス)やシカゴ現代美術館(2006、アメリカ)にて大規模な回顧展を開催し、日本では2004年、東京のオペラシティ・ギャラリーで国内美術館初の大規模個展を開催した。近年の主な展覧会には、ストックホルム近代美術館(2012、スウェーデン)、サンパウロ近代美術館(2012、ブラジル)、チューリッヒ美術館(2012、スイス)、Museo de Arte del Banco de la República(2012、コロンビア)、ノルトライン-ヴェストファーレン州立美術館(2013、ドイツ)、リマ美術館(2013、ペルー)、Museo de Artes Visuales(2013、チリ)等がある。