政田武史, 石井友人
このたび4月8日(土)より、政田武史と石井友人による展覧会を開催いたします。これまで、2003年より当画廊において開始した厳選された若手作家による展覧会プロジェクト「from/to」に参加してきた二人による新作のペインティングをご紹介します。
政田武史の作品は、既成イメージから慎重に選び出したモチーフをもとに、鮮やかな色彩と大胆な筆致を用い表現している。イメージと絵の具の物質性が共存するその画面から、鑑賞者の直感的な解釈を導き、日常的な物への新しい意味や意識を提案している。そこには彼の「絵画」や「美術史」に対する眼差しが感じられる。
石井友人の作品は、自ら撮影した写真を用いてイメージを描きあげる。作家自身が写真から受ける信号(シグナル)をもとに、筆致に還元し画面に定着する作業を繰り返し、ひとつのイメージから具象と抽象の両方を作り出している。このアプローチにより、独自のスタンスでその画像性を追求している。
政田武史 Takeshi Masada
1977年大阪生まれ、2003年京都市立芸術大学大学院研究科絵画専攻油画卒業。主な展覧会に「Robert Platt & Takeshi Masada: Practically Sublime」 (2005, Els Hanappe Underground, アテネ・ギリシャ)、「from/to #1: Takeshi Masada & Naho Yokoya」(2004, Wako Works of Art)、「Slow painting」(2003, Daiwa Radiator Factory Viewing Room, 広島)など。
石井友人 Tomohito Ishii
1981年東京生まれ、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース卒業。主な展覧会に「from/to #3:Mitsuhiro Ikeda & Ishii Tomohito」(2005, Wako Works of Art)。