Drawings and Videos
2008年9月15日(月・祝)17:00-19:00
このたび、9月13日(土)より、当画廊におきまして、横浜トリエンナーレに参加するジョーン・ジョナスの展覧会を開催する運びとなりました。3年ぶり3度目の個展となる今回は、日本で初めてのパフォーマンスとなるダンテの「神曲」を取り上げた《Reading Dante》に関連したドローイングほか、初期の映像作品を展示致します。
ニューヨークを拠点に活躍するジョナスは、1960年代から鏡や仮面などの小道具、ドローイング、映像など様々なメディアを用いてパフォーマンスを行ってきました。これまでグリム童話に基づいた《The Juniper Tree》、モダニストの詩人ヒルダ・ドゥーリトル(1886–1961)による「エジプトのヘレン」に想を得た《Lines in the Sand》、ドイツの美術史家アビ・ヴァールブルグ(1866-1926)を題材とした《The Shape, The Scent, The Feel of Things》など、様々な文学や神話を引用し、劇場演出を取り入れながら、記憶や現実、仮想がさまよう独自のストーリーを展開させています。
展覧会に合わせて、これまでの重要な作品をジョナス自ら語ったテキスト、市原研太郎(美術評論家)による書下しのテキスト&インタビューほか、作家と親交のあるヘンク・フィシュ(彫刻家)によるエッセイを収録した「Joan Jonas」の刊行も予定しています。
《関連イベント》
横浜トリエンナーレ参加/来日パフォーマンス:9月13日(土) 10:30am〜
イベント情報
1936年NY生まれ、同地在住。1960-70年代にリチャード・セラやロバート・スミッソンらと共に、実験的な活動を行い、女性パフォーマーの先駆者として知られている。これまで、NY・クイーンズミュージアム(2003)での個展や、ロンドン・テートモダン(2004)でのパフォーマンスほか、ドクメンタにも多数参加し、ヨーロッパにおいても高い評価を得ている。本年もシドニー・ビエンナーレや横浜トリエンナーレに参加するなど、国内外で精力的に活動。2005年からは、米・マサチューセッツ工科大学にて教鞭も執っている。