from/to #4
レセプション:7月28日(土) 18:00-20:00
このたび、ワコウ・ワークス・オブ・アートでは7月28日(土)より、厳選された若手作家による展覧会プロジェクト「from/to」を開催致します。4回目となる今展では、それぞれ異なったメディアを制作する3名の作家をご紹介致します。
「日常に散乱しているあらゆる情報は、自分たちの身体を駆け回り、自分の存在や位置、そして肉体すらも忘れさせられそうになる。」傍嶋崇(そばじまたかし)のペインティングは、そんな日常の体験や思考をもとにイメージを発生させる。余計な情報や解釈をそぎ落とし、単純化されたイメージと大胆な筆致により、物語性や意味性を極限まで無力化。絵画の造形言語である色と形、油絵具の物質的要素を使い、ただそこにある直接的な、生きている圧倒的な存在感と緊張感を生み出す。
三井美幸は、映像、立体、ドローイングなど様々な表現で制作活動を続けている。「他者と実体を共有するということの真理は、感性と想像力の中に存在し、かつその可能性を信じてこそ可能になる」という三井は、今展において、現実と仮想を行き来する映像、そして強烈なインパクトを与えるインスタレーションにより、独自の世界観で埋め尽くされた空間を作り上げ、鑑賞者のあらゆる感覚や感情を刺激する。
横井七菜は、ドローイングによるアニメーションの作品により、日常の何気ない動作からふと呼び起こされる「世界の秘密を知ってしまったような感覚」を表現する。丁寧に見つめなおされた日常の事柄を横井独自の世界観で作品にちりばめ、少年、少女、人魚などを自分の分身として置き、対峙させることによって自分と世界との関係を模索する。繊細で儚いイメージながらも、存在感のある瑞々しい世界観が形成されている。